ものがたり

物語〜story〜
 生きる居場所を見失い、遠く離れた海にやってきた亮。そこで、死を待つ老人と出会う。
勝手気ままな老人に振り回され、困惑する亮。そんな中、亮は老人に辛い過去があることを知る。
偶然出会った二人が過ごした“最期の一日”を見ていたのは、目の前に広がる海であった…。

2010年10月29日金曜日

ビデオサロンに記事がのります!



 昨晩、ビデオサロンの取材をうけました。
皆の仕事が終わって夜の10時を超してしまってからの取材にもかかわらず、撮影の話で盛り上がる私たち。終わってしまうと、あんなに大変な思いをした撮影も笑い話になってしまうから不思議です。遅い時間でお疲れのはずなのに快く「うんうん」と聞いてくださった編集長に感謝です。急なバイトで今回の美術/衣装担当の女子大生マーヤンが来れなかったことが、何より残念でした。取材後、飲みに行きたい気持ちを抑えて、再撮影の準備のため帰路につきました。

その様子はこちら
http://www.genkosha.com/vs/dslr/entry/post_180.html
【女子ムービープロジェクト】としてビデオサロン12月号に掲載予定。

Yuri

2010年10月25日月曜日

撮影メイキング スナップ写真


真剣なDOPのChihiroと美術のマーヤン

車に乗って移動ショット撮影

一緒にファインダーをのぞく女子達

いろんな人が現場に来てくれました

2010年10月24日日曜日

撮影第二日目!

 二日目の朝。宿泊先のお家のロフトに差し込む朝日と共に目覚める一同。
朝ご飯は、プロデューサーの手作りのおにぎりとお味噌汁。ちなみに、高遠プロデューサーは、今回ロケで、スタッフのご飯の全てを手作りにするという快挙を成し遂げました!サーファーズパラダイス・ゴッドママの手作り絶品ビーフカレー、宮ちゃんのお母さんと奥さんの手作り新潟合わせ味噌の豚汁、そしてプロデューサー自ら握る愛情のこもった大きなおむすびや、おでん、そして、おかず。おかずは中華から、和など様々なバリエーションでスタッフの冷えた体と心を癒してくれました。さすが、ママパワー、お見事!やっぱり、手作りのあったかいご飯は力が湧いてきますね。

 さてさて、おなかが満たされたところで朝一番の撮影は、映画のオープニング。青年・亮が海の中へ入っていくというシーンです。天気はやや曇り、昨日より気温がグッと下がっています。そして、映画のオープニングということで映像にはこだわりたい。キヤノンのカメラを持ってギリギリまで水の中に入ります。ザブーン、ザブーンと波は不規則に打ち寄せ、カメラマンの背中で砕けます。あ、あぶない。お借りしてる機材が危ない!でも、お芝居的にはどんどん深い所へ入っていきます。しかも、ローアングルでカメラは水面ギリギリからうつむく亮の表情をとらえたい。
 「カメラ水没」という言葉が脳裏をよぎった時、自然とチームは動き出しました。
波を見張る人、波を背中で受けて防波堤になる人、お芝居だけに集中する人、カメラを守る人…。「さあ、波よ、かかっこい!」そして…勝利!そのシーンが終わる頃には、あっという間にお昼になってしましました。腰まで海に入った上田君も、寒いのに歯を食いしばって濡れたまま残りのシーンを演じてくれました。

嗚呼、あっぱれ、チームワーク!




写真:撮影中のスナップ

2010年10月23日土曜日

撮影本番開始!第1日目。




 撮影本番。ついに始まりました!
 朝、目が覚めたらそこには青空!超がつく、快晴の撮影日和。皆の願いが届きました。ありがとうございます。朝から実景を撮り、朝9時過ぎには、残りのキャスト、スタッフが全員現地入りしました。自主映画にもかかわらず、総人数合わせて12人もの人が今日の為に集まりました。大洋村の海は、それでも前日 の強風の影響で波が高く、迫力満点。海の中での乱闘シーンが心配ですけど、とりあえず撮影開始。
 記念すべき1シーン目は、予備校生の亮と地元の少女・麻美が出会うところから。「おっと、まだ撮影用の自転車が手配出来てない!」と撮影停止。気を取り直して、じゃあ、先に亮がカモメと再会するシーン。「え?小道具のカモメを載せた車がまだ到着してない!」トラブル続きの撮影。「えいっ!この際カモメ、カット」でゴリ押し撮影です(笑)進んだ物は止まりません。無我夢中で、皆走りました。そんな風に午後は、テレビ並みの撮影スケジュールをこなし、幾度が火花が散りましたが、なんとか日中のシーンは終了。日が落ちて空が茜色に染まると、いよいよ、海での乱闘シーンの撮影。「もし、何かがあったら、どうしよう、私も泳げないし」と心配している余裕はなく、危険じゃないところで可能な限り迫力あるように撮るべしと決行。しかも、役者の体力と時間的な理由でチャンスは一回。
そして、いよいよ「ヨーイ、スタート!」
…  …  …  …  …  …… …
…「カットーオ!」

 撮りました。皆、首まで海につかって(私以外)びしょびしょになりながら、がんばりました!一つ課題を残すものの、何とか無事に終了。
 夕食を終え、安堵感と共に、たき火のシーンを夜の海で撮ります。昼間とは打って変わって静かな海は漆黒の闇の中。まんまるの大きな満月も、海と地面を照らすまでにはいきません。そこで、照明部のプロの登場。半畳ほどもある大きな照明で背中のアウトラインを出し、タングステンの小さいライトで正面から揺れる火を演出して頂きました。一眼カメラEOS/60Dの高感度と絶妙のカメラワーク、役者さんの息もぴったりあって、息をのむような雰囲気の芝居が撮れました。編集が本当に楽しみです。残すは、あと一日。明日もこの調子で、撮りきります。

2010年10月22日金曜日

撮影本番前日 ロケ入り




 明日はいよいよ本番。朝8時に新宿を出発した前乗り隊、5名。渋滞を経て、大洋村に到着すると、今回ロケ隊のベースとして自宅を開放してくれたお家のおばあちゃんが優しくお茶と果物で、出迎えてくれました。
 意を決して海へ出ると、強い砂嵐と冷たい海風、それと刻々と変化する太陽の光。本番、もしこの天気なら寒くて水中のシーンは無理。空高く舞い上がる砂は容赦なくカメラに吹き付け、三脚の足は開く度、ジャリジャリ鈍い音がします。シャーペンでさえ砂が入り、芯が出ない。
「わー!ペン貸して〜」とか言っている間に、日が暮れてしまいました。

 夜は、老人役のリーマンさんと青年役の上田君が到着。夕食中に誰かが言う。
「あの波見た?本当に危険だよ、死ぬよ」一同、不安な沈黙。
そう、ここの海はサーファーが集まる高い波で有名な場所。宿泊先のサーファーズパラダイスのゴットママも、毎年、誰かの死と常に隣り合わせで来た。私たちが撮影をするスポット、まさにそこで亡くなっている。そんな場所に、生と死をテーマにして、映画を撮ろうなんて…

 不安の中での読み合わせ。なかなか集中できない。
「ストーリーはこれでいいのか?死とは何だ?本当は何を感じているんだ?この台詞じゃ、甘いのか?ここで本当に笑えるか?」もんもんと読み合わせは、進みます。そこに、暗闇の寒空の中、たき火のシーンのテストしていた撮影部が赤い顔をして帰って来ました。お疲れさま〜!

 そのまま夜中の3時まで、Chihiroと機材の準備をし、カットを考えます。これで大丈夫なのか、明日の撮影〜?カット割りも、十分な時間がとれず練りきれず、ロケーションも固まっていない。外は、ものすごい風と波の音。「海で撮影」なんて完全に甘かった。でも、もう動きだしてます、引き返せません!明日は、どうか晴れますように。

Yuri

2010年10月18日月曜日

オールスタッフ



 オールスタッフ。もう、この日が来てしまいました。3時間に及ぶスタッフ総打ち合わせ。スタッフ、現在全9名。キャスティング、ロケーション、スケジュール、小道具、衣装、音声、機材、車両、宿泊など決める事が多すぎて、皆疲れ果てて時間が来てしまいました。お腹も空いてるのに、皆さん本当おつかれさまでした。

2010年10月17日日曜日

Canon EOS 60D 役者カメラテスト


Canon EOS 7DからEOS 60Dにカメラを変えて、本番一週間前の役者さんとカメラテストをしました。場所は、我らが多摩川。緑の芝生の色がキレイに出ました。7Dから60Dへの移行したての時は、さほど違和感がなかったようです。
写真:ヘアメイク中の池田優菜ちゃんと、美大生マーヤン!
※60Dでテストした写真は後ほど、アップします。

2010年10月12日火曜日

Canon 7D ロケーションカメラテスト

お待たせしました。こちらが、Canon 7Dで先日、ロケーションカメラテストで撮った一枚。
視写界深度が浅く撮ってあります。

奥のサーファー二人がいい感じでぼけてます。

撮影まで残り2週間!
カメラガールのchihiro、どこまで一眼動画をマスターできるか腕の見せ所です!

2010年10月11日月曜日

スタッフ集め

 昨日、8mmフィルム愛好会FIlmeの上映交流会に参加してきました。
目的は、映画の協力を集うこと。地区会館の愛好会の扉を開くと、
「あれ?部屋まちがったかしら?」ちょっと年上の男性ばかりが会議室に集まって、古い映写機を囲んで真面目な顔で座っていらっしゃいました。ともかく私達、女性三人は完全に浮いている。でも、せっかく来たんだから、と、とりあえず、映画の話を。
「私達、こういう映画、作ってて…協力してくれる方…声かけてください…」
反応…薄し。
そして帰路へつく。帰りはやけ酒。いったい、何のために来たんだろう、と。
それが、後日。電話が入り、
「あの愛好会のメンバーの1人が、撮影に協力したいって!」との報告。
なんということだ。あの薄い反応の方の中に実はどなたか一緒にやってもいいっていう心優しい人がいたのか!新メンバーとなった男性。聞けば、運転免許あって、しかも高学歴で知識豊富の頼れる大人ということ。ありがとうございます。

 撮影の準備は、童話「ももたろう」に似てる。
どんどん旅を続けるうちに、困難もありつつ、ひとりずつ仲間を増やしていく。そうやって色々なキャラクターが、どんどん集結していって、撮影という「鬼退治」に備える。
今、集まっているクルーは皆、ボランティアなのに心よく引き受けてくれた人たち。プロも、大学生も、自営業も、皆「いいですよ、やりましょう」って言ってくれました。

果たして私たちは、鬼退治はできるのか?そもそも撮影の鬼とは何なのか?

撮影の日が刻々と迫っています。

Yuri

2010年10月3日日曜日

ロケハン二日目

 茨城県鉾田市のビーチのロケハン、最終下見。
今日はとっても素敵な出会いがありましたことに感謝。まず、今回いろいろロケーションを案内してくれたお茶目な宮田さん家族にお会いできたこと。それと、ゴッドママという、ご自宅を’サーファーズパラダイス’と称し、サーファー達に開放されているサーフィンの女神みたいな女性にお会いできました。
 撮影のシーンごとの具体的な場所も決定!どんどん、形になっています。鉾田市のこの海岸は、波が高くて、サーファーのメッカみたいな所です。今日も、大会があってたくさんの人が集まっていたんですが、そこから歩いて2キロで人が少なく、静かで防風林の松林が青々と茂る美しい場所をみつけました。本物のホームレスの方も、近くに住んでいました。テレビや冷蔵庫、巨大浮きなど、色々なものが海に流れ着いていて、その漂流物一つ一つから、いろいろな発想が女子クルーの間で生まれました。
CANONで撮ったテスト写真、またアップしますのでお楽しみに!